沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は30日、2024年1~12月の入域観光客数が前年比17・8%増の970万3千人となる見通しを発表した。
過去最高の1016万人を記録した19年と比較すると、国内客が4%増で、海外客は25・5%の減少。国際線の復便や新規就航は多かったものの、中国路線を中心に依然一部路線の就航が課題だとした。
10~12月は前年同期比19・4%増の255万9700人を見込む。空路は国内、海外共に需要が堅調に推移。海路も11月から大型船MSCベリッシマの那覇発着クルーズがあることから、入域客は増加する見込み。
単月では、10月が89万7千人、11月は80万8400人、12月は85万4300人を見通す。
OCVBの航空会社への調査によると、9月の国内客は前年比で提供座席数1%の増加に対し、客数は10%増加しているという。
担当者は「円高や物価高の影響で、海外よりも国内旅行に目が向いていることもある」と増加の理由を説明した。
10~12月の県内ホテル客室単価は、本島リゾートとシティホテルで高い水準を維持し、前年を上回る見込み。
台数不足による価格高騰が常態化していたレンタカー単価は、前年より約10%減の水準で推移する見込みとした。
(與那覇智早)