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沖縄の観光客数、24年度上半期495万人 国内客は過去最多 増便、台風影響も少なく押し上げ


沖縄の観光客数、24年度上半期495万人 国内客は過去最多 増便、台風影響も少なく押し上げ 沖縄上空
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 県文化観光スポーツ部は25日、2024年度上半期(24年4~9月)の入域観光客数が前年同期比18・1%(76万1200人)増の495万7100人だったと発表した。

 同期間では4年連続の増加。国内客は前年同期比4・5%(16万4700人)増の382万8100人で、過去最多となった。便数増加のほか、例年に比べ台風の影響が少なかったことも押し上げ要因となった。

 国内客は新型コロナウイルスが拡大する前の19年同期に比べても2・7%(10万1千人)増えた。4~6月期は昨年あった全国旅行支援がなかったこともあり、前年度を下回ったが、7~9月期は夏休みの需要を取り込んだ航空会社の増便や臨時便の運航などで増加した。

 外国客は航空路線の再開や新規就航、クルーズ船寄港回数の増加などにより、前年度の同期比で2・12倍(59万6500人増)の112万9千人だった。一方で、中国本土便などの運休継続が続いていることから、19年度に比べ30・4%の減少。戻りはコロナ前の約7割にとどまった。全体の観光客数は19年度と比較すると7・3%(39万1500人)少なく、外国客の取り込みが課題となっている。

 県は24年度の入域客数として950万~960万人を見込む。担当者は「量から質への転換を図るため、観光客数の目標は持っていない。観光収入や人泊数を伸ばしていきたい」と話した。

 9月単月の入域客数は前年同月比17%(12万900人)増の83万1千人だった。内訳は国内客が63万4800人、外国客が19万6200人。9月は台風による航空便の欠航があったものの、2度の3連休があったことなどから、航空便の輸送実績は堅調だった。 

(與那覇智早)