2010年に興南高のエースとして甲子園春夏連覇を成し遂げ、福岡ソフトバンクホークスで活躍、現役引退後に現在は母校の野球部でコーチを務める島袋洋奨さん。受験に向けた心構えをききました。(聞き手・高橋夏帆)
野球も受験も前準備が必要です。たくさん仕込むことが自信につながると思います。
興南高野球部での3年間、我喜屋優監督からは「事前準備」の大切さを教わりました。本番で持てる力を発揮するには、準備、計画、行動、反省が必要だということです。
僕らは甲子園で優勝しましたが、もし負けていたとしても納得できたと思います。優勝を見据えた事前準備がしっかり出来たからです。目標に向かって取り組んでいたことは、絶対に次につながると考えています。皆さんは大学合格を目標に、これまでやるべきことをやってきていると思います。なので、自信を持って挑んでほしいです。
僕は野球を通して人生を考えてきました。プロ野球選手になるという夢を見据えた時、進路の一つが大学進学でした。高いレベルで自分を磨きたいと思い、中央大学商学部に進学しました。人脈も視野も広がり、将来につながる経験ができたと思います。
甲子園で活躍したい、プロ野球選手になりたいといった夢に向かって取り組む時、背中を押してくれた言葉は「初志貫徹」でした。皆さんにも大学を志した思いがあると思います。大学合格、その先の夢を目指して最後まで初志を貫いてやり抜いてほしいです。
しまぶくろ・ようすけ 1992年10月生まれ。宜野湾市出身。中央大卒。2010年、興南高エースとして甲子園で春夏連覇。福岡ソフトバンクホークス退団後、同高野球部でコーチを務める。