今回で最後の開催となる「島ぜんぶでおーきな祭 第16回沖縄国際映画祭」(同実行委員会主催)が20日、那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと、北中城村のイオンモール沖縄ライカムなどで開幕した。県内5カ所で映画上映やお笑いステージ、関連イベントが開かれる。最終日の21日午前11時から那覇市の国際通りでレッドカーペットがある。
なはーとで上映した映画「不死鳥の翼」では、舞台あいさつに岸本司監督とAKINAさん、小橋川嘉人さん、大城桜子(ようこ)さんなど8人が登壇した。同作は2019年に焼失した首里城をテーマに、首里が舞台になった二つの物語で構成するオムニバス。「夢の残像」は俳優を諦め帰郷した男性が首里の映画館で出会う人々との交流を描く。「不死鳥の泉」は酒造会社で働く女性が同僚と一緒に映画を作っていく。
岸本監督は「うちなーんちゅは転んでも何度でも起き上がる物語にしようと思った」と話した。
(嘉手苅友也)