県議ってどんな仕事をするの?現職県議の実績は?


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沖縄県議会

 6月7日投開票の県議選。そもそも県議会議員ってどんな仕事をしているの?よくテレビで見かける国会議員や知事とも違う、市町村の議員とも違う・・・
そんな、県議会議員の仕事、現職の沖縄県議会議員の実績の一部をまとめました。

県民の代表

 沖縄県議会の議員定数は48人。県民の代表として選ばれると、県庁や県警などの県執行部が提案する予算や条例の制定などに向けて話し合い、審議し、住民の意思を行政に反映させる役割があります。

 また、県民は誰でも行政に対しての要望を、請願、陳情として県議会に提出できます。要望を受けた議会は県民に代わって議論、採択し、県政に向けて提言します。

 県議会では議案などを慎重に議論するために委員会制が採用されています。分野ごとの各委員会で、議案や請願、陳情の内容を専門的に事前審査します。委員会で審議し、出した結論は、議員全員が議席を持つ「本会議」で報告され、質疑や討論を通して正式決定されます。

 沖縄県議会には、医療福祉や男女共同参画などを話し合う「文教厚生」、産業全般や労働問題などの分野を担う「経済労働」など四つの常任委員会があります。ほかにも議会運営そのものを話し合う「議会運営委員会」も設置されています。

 特別委員会は米軍基地問題などに特化した「米軍基地関係」など3委員会。このうち子どもの貧困に関する課題を審議する「子どもの未来応援特別委員会」は2016年に新設されました。

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現職県議はどんな人?

 では、実際どんな人が県議会議員になっているのでしょう。沖縄県議会議員の改選前の平均年齢は61・7歳です。

 議会があるのは年間で115日。1人あたりの4年間の質問数は12.1回、意見書や決議は年間平均24回。

 議員報酬は月額75万円で年2回のボーナスを合わせて279万円です。

4年間の仕事を振り返る

 今期4年間の県議会は基地問題を主な争点になりました。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う埋め立ての是非を問う県民投票(2019年2月実施)では、選択肢を3択に増やす条例改正案を巡り与野党の攻防が白熱し、玉城デニー知事を巻き込み緊迫した状態が続きました。米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの墜落、小学校校庭に米軍ヘリの窓枠が落下するなど米軍から派生する事件・事故は後を絶たず、抗議決議・意見書可決も相次ぎました。

この4年間を振り返る→詳しく読む

 現職候補の質問回数、この4年間での対立案件への賛成・反対は以下の表の通りです。