22年春のNHK朝ドラ主演の黒島結菜さんが17歳の時に語っていたこと


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映画やドラマなどでさらなる飛躍を目指す黒島結菜さん=2014年11月

 2022年春放送のNHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」のヒロインに、沖縄出身の黒島結菜さん(23)が決まりました。琉球新報の2015年新年号に掲載された記事を再掲します。(年齢は掲載時のまま)

心打つ 独特の存在感 女優 黒島結菜

 大人っぽくて、どこか物憂げな空気も漂う。テレビや映画のスクリーンに映る黒島結菜(17)の姿は、見る人の心を確実にノックする、そんな女優だ。2014年は携帯電話会社のCMやドラマ、映画、ミュージックビデオに立て続けに出演する飛躍の1年となった。

 

 昨年秋、沖縄を離れて都内で1人暮らしを始めた。「電話で沖縄の友達と毎日たわいない会話で楽しんでいる」。そう話す時、彼女は素顔の17歳に戻る。

 

 糸満市出身。二階堂ふみなどと同じく「沖縄美少女図鑑」での掲載が芸能界を目指すきっかけとなった。ヘアカットモデルやドラマ出演などを重ねるうち「相手とのキャッチボール、相手の出方などを感じられるのが魅力」と芝居の奥深さに引かれていった。

 

 昨年ドラマで共演した県出身の満島ひかりに憧れる。「せりふのないシーンでの細かい動きなど勉強になる部分も多い。お姉さんのように頼りになる人」と笑う。

 

 沖縄で通っていた高校では校舎から海が見えたという。「校舎が高台にあって、廊下に机を並べて。そこから見える海を見ながら食べるお弁当がおいしかった」。ふるさとの思い出を振り返ると、テレビでの大人びた表情とは対照的に、屈託のない笑顔を見せる。

 

 4月から大学に進む。写真の技術を学ぶ予定で、学業と芝居の両立を目指す。「自分が撮る側になることで、撮られることが多い今の仕事にも生かせるはず」と話す。

 

 ことしは出演映画の公開も数本控える。「『うれしいけど、どこか悲しい』などの表情、表現はまだまだ。これから多くの経験をしていかないといけない」と話し、「自分にしかできない演技ができる女優になれれば」と明確な目標を胸に突き進む。

(2015年1月1日掲載)

◇  ◇

 くろしま・ゆいな 1997年生まれ。糸満市出身。タレント、モデル、女優。「沖縄美少女図鑑」のモデルとして活躍。2013年、映画「ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜」で女優デビュー。その後も「呪怨−終わりの始まり−」など映画のほか、CM、テレビドラマにも多数出演。

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