2022年春から放映されるNHKの朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」のヒロイン役に、沖縄県糸満市出身の黒島結菜(ゆいな)さん(23)が決まった。沖縄の本土復帰50年を記念し、沖縄本島北部のやんばるを舞台に描かれる。ナレーションは那覇市出身のジョン・カビラさん。
3日朝、NHKの情報番組「あさイチ」に沖縄・国頭村の海岸から生出演した黒島さんは「まさか自分がヒロインを演じるとは驚いた気持ちです。朝ドラは(出演)3本目なんですが、いつか自分もできたらいいなと心のどこかにあったのも本当なので、すごくうれしい気持ちでいっぱいです 」と語った。
料理人を目指し、沖縄料理に夢を懸けるヒロインと強い絆で結ばれた4兄妹の笑いと涙の「家族」と「ふるさと」の物語。タイトルの「ちむどんどん」とは胸がわくわくする気持ちを表す沖縄の言葉で、黒島さんは「明日遠足でちむどんどんするというふうに使います」と紹介した。
沖縄県出身の連続テレビ小説ヒロインは、2001年「ちゅらさん」の国仲涼子さん(古波蔵恵里役)、07年「どんど晴れ」の比嘉愛未さん(浅倉夏美役)、20年「エール」の二階堂ふみさん(関内音役)が演じている。
連続テレビ小説で沖縄が主な題材や舞台となるのは、「ちゅらさん」のほか、宮古島育ちのヒロインがホテル経営に奮闘する姿を描いた「純と愛」(12年)以来。
黒島さんは1997年生まれ。「沖縄美少女図鑑」のモデルとして活躍した後、13年に映画「ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~」で女優デビュー。連続テレビ小説「マッサン」(14年)で朝ドラに初出演し、その後も連続テレビ小説「スカーレット」、大河ドラマ「花燃ゆ」(15年)など多数のドラマやCMに出演している。
20年には映画「カツベン!」で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
「ちむどんどん」の脚本は、「マッサン」や、映画「パッチギ!」「フラガール」を手掛けた羽原大介さんが担当する。
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