新型コロナウイルスのワクチン接種で、企業単位で接種を受けられる「職場接種」について、名護市のカヌチャリゾートなどを運営する白石グループは9日、国への申請手続きを完了した。グループ全体の職員は600人程度で、職員の家族や取引する業者も対象とし、千人規模での接種に向けて準備している。
職場接種を巡っては、自治体の接種を圧迫しないように、企業や大学が自前で医療従事者や会場を確保する必要がある。白石グループは、カヌチャリゾート内に設置している診療所「カヌチャKINクリニック」と協力し、医師と看護師3~4人で対応する予定。接種会場はホテル内の宴会場を利用し、1日250~300人のペースで接種を見込んでいる。
カヌチャベイリゾートの白石武博社長は「今後ワクチンがどのように届くのかはまだ分からないが、できることはやった。接種を完了させて、6月下旬には人出が戻ってくることを期待している」と話した。
職場接種は1回の接種につき2070円を国が負担する。申請後、国から企業へワクチンが送付される。
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