沖縄県は12日、新型コロナウイルスに感染していた3人が死亡し、新たに157人の感染を確認したと発表した。先週の土曜日より104人少ないものの、土曜日としては過去6番目で、150人を超える高い水準にある。病床占有率も95・8%とひっ迫している。
県は、那覇市内の社会福祉施設職員と入所者計17人の感染をクラスター(感染者集団)と認定した。マスクをしていない人がいる中、カラオケも行われていたとして、施設でのカラオケを控えるよう呼び掛けた。
死亡した3人は那覇市の90歳以上の女性、浦添市の80代男性、宜野湾市の50代男性。90歳以上の女性は、入所していた施設で感染したとみられる。女性の他にも同じ施設内で感染者が確認された。宜野湾市の50代男性は基礎疾患があり、重症化に影響した可能性もあるという。
クラスターが起きた那覇市内の施設では、30~90代の男女17人の感染が確認された。確定日は1~12日。職員はマスクを着用し換気を徹底していたものの、高齢者のマスク着用は徹底されず、カラオケが行われていたという。県の糸数公医療技監は「社会福祉施設でもカラオケは感染リスクになるので控えていただきたい」と述べた。
12日の新規感染者157人の年代別は、最も多かったのが10代で28人。次いで20代が25人、40代が22人、30代と50代がそれぞれ17人などと続いた。
新規感染者のうち推定感染経路が確定したのは85人。内訳は家族内51人、施設内15人、職場11人、友人知人4人、飲食4人。
米軍基地関係の感染は嘉手納基地で2人だった。
【関連ニュース】