沖縄が米国施政権下にあった1957年に「沖縄ビール」として創業。創業者は元宮古民政府知事で、赤マルソウを経営していた那覇市出身の具志堅宗精氏。翌年、県民への一般公募で「オリオンビール」のブランド名を決め、名護町(現名護市)に工場を建設した。59年に社名を「オリオンビール」に変更し、沖縄を代表する企業に成長した。ビール事業以外にもホテルロイヤルオリオン、オリオン嵐山ゴルフ倶楽部などリゾート事業も手がける。
1990年頃には県内ビール市場で約8割のシェアを占めていたが、消費者嗜好の多様化への対応に失敗し、市場シェアを落とし、2010年代後半にはシェア5割台に。
2002年、アサヒビールと包括的業務提携。19年に野村ホールディングスと米投資ファンドのカーライル・グループがTOB(株式公開買い付け)を実施し、約570億円で買収。野村とカーライルがオリオンビール株の92.75%を取得した。
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