台風6号 宮古で暴風65時間超 けさ再び本島接近(7月24日朝)


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強風でなぎ倒された木=23日午前10時30分、宮古島市上野

 気象庁によると、大型で強い台風6号は23日午後9時現在、宮古島の西約30キロをゆっくりした速さで北西へ進んでいる。台風は24日未明、960ヘクトパスカルの強い勢力を維持する見込み。先島諸島から次第に離れつつあるが、宮古島地方は21日午前6時13分から暴風警報が継続しており、23日午後11時で65時間を超えた。沖縄本島地方には24日朝に再び接近する。宮古島市の下地島では23日午前8時37分に最大瞬間風速38・6メートル、石垣市登野城では同日午後2時15分に最大瞬間風速38・1メートルを観測した。

 台風によるけが人は午後9時現在、重傷が1人、軽傷が4人。宮古島市や石垣市など県内全域で56世帯77人が役所などに避難している。

 午後9時現在、台風6号の中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径130キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、中心から半径500キロ以内は風速15メートル以上の強風域。台風は沖縄本島地方に再び接近しており、23日午後4時20分に久米島と慶良間・粟国諸島に暴風警報が発表された。

 沖縄気象台は沖縄地方では24日にかけて暴風や高波、大雨、高潮に厳重に警戒し、先島諸島では不要不急の外出は控えるよう呼び掛けている。

 沖縄電力によると、台風の影響で23日午後1時時点で宮古地方で4970戸、八重山地方で900戸の計5870戸が停電した。

 24日に予想される最大瞬間風速は先島諸島で55メートル、沖縄本島地方で35メートル。波の高さは先島諸島と沖縄本島地方で11メートルで、いずれもうねりを伴う。

 沖縄市、うるま市、北中城村では土砂災害警戒情報が発表されている。沖縄本島地方と先島諸島では、24日にかけて多い所で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る見込み。

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