入域客を抑制し環境負荷の軽減図る 竹富町西表島の取り組み〈沖縄・奄美 世界自然遺産登録特集〉


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 豊かな自然と共に、人々の暮らしも営まれる。人間活動のさまざまな影響から自然を守ろうとする地域の取り組みを紹介する。登録後は地元だけではなく県内外の人々も、この「宝」を守る行動が求められる。
 

西表島の海岸に流れ着いた漂着ごみ。島では環境保全が課題となっている=7月3日、竹富町西表島

 西表島を有する竹富町は関係機関と連携し、島の環境負荷軽減のために過剰な観光客数を抑制する取り組みを進めている。2020年1月に世界自然遺産候補地地域連絡会議の西表島部会がとりまとめた基本計画は、ピーク時の1日当たりの来島者数を1230人と設定した。

 エコツーリズム推進法に基づく「西表島エコツーリズム推進全体構想」による島内の地域ごとの立ち入り人数制限についても、調整中だ。

動植物の保護を呼び掛ける案内板をのぞき込む人たち。西表では過剰な観光客数を抑制するための取り組みが進められている=7月3日、竹富町西表島

 また町は7月、島の自然保護を目指す「西表財団」の設立を目的に、運営資金確保のため、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングも始めた。

 地元や関係機関だけではなく、西表ファンの支援も受けて自然を守っていく。

水が優しく流れ落ちるクーラの滝=2018年、竹富町西表島

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