社会
沖縄・奄美 世界自然遺産登録特集

地域挙げ希少種守る GPS使い外来種の情報収集 沖縄北部3村の取り組み〈沖縄・奄美 世界自然遺産登録特集〉

うっそうと広がる亜熱帯樹林の中を流れるやんばるの清流=2019年、国頭村

 豊かな自然と共に、人々の暮らしも営まれる。人間活動のさまざまな影響から自然を守ろうとする地域の取り組みを紹介する。登録後は地元だけではなく県内外の人々も、この「宝」を守る行動が求められる。
 

 国頭村、大宜味村、東村ではやんばるの森を保全し活用するため、地域住民が主体となって希少な動植物を守ってきた。若い世代の取り組みも始まっている。

 国頭村安田区は2002年、希少動物を捕食するネコにマイクロチップの埋め込みなどを義務付けた規則を全国に先駆けて制定した。どうぶつたちの病院沖縄と協力し、事故に遭ったヤンバルクイナを保護する救急救命センターを設置するなど、地域を挙げて希少動物を守ってきた。


やんばるの自然を学ぶ辺土名高校の生徒ら=5月18日、大宜味村

 3村の住民らが密猟や盗掘を防ぐためパトロールし、衛星利用測位システム(GPS)を使い外来種の情報収集も続けている。

 辺土名高校(大宜味村)は身近な自然を生かした体験型学習を取り入れる。生徒は野ネコのふんを分析するなど生物調査や特定外来生物の駆除などに参加し、「やんばるの森を守りたい」と意識は高い。


どうぶつたちの病院の金城道男副理事長(左奥)の指導を受けながら捕獲されたネコのふんを調べる生徒ら=6月29日、大宜味村の辺土名高校

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