県は31日、直近1週間の年代別の人口10万人当たりの新規感染者数を初めて発表し、20代の若者に感染が増えている傾向をデータで示した。20代では人口10万人当たり320・73人で、全年代の2倍以上となっている。県の糸数公医療技監は「若い人の集団にはかなり陽性者が潜んでいると考えた方がいい。300人に1人は陽性者が交じっている」と述べ、若者が集まるほど無症状の感染者から感染するリスクが高くなると警鐘を鳴らした。
県、会食や行動 自制訴え
県によると、年代別の7月24~30日の人口10万人当たりの新規感染者数は、10歳未満が87・77人、10代が162・72人、20代が320・73人、30代が199・09人、40代が123・14人、50代が97・99人、60代が45・85人、70代が52・48人、80代が58・47人、90歳以上が105・20人。
若者の主な感染経路は、夜の飲食や会食、昼のランチ、車の同乗、彼氏や彼女などパートナーから感染するケースも多いという。
糸数技監は若者の心理について「『これぐらいではかからないだろう』とか、友達と会ったり、酒を飲んだりしても気の緩みが出てしまう。『かかっても重症化しない』という思い込みがある」と分析した。
糸数技監は、20代でも13%程度は重症化し、入院しているとのデータを紹介した。その上で「自分が感染したら家族に及ぶということを落ち着いて考えて行動してほしい。『久しぶりに帰ってきて集まろうぜ』と、通常の感覚で行動してしまうところがあると思うが、今の沖縄は違うということを認識として持ってほしい」と呼び掛けた。
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