東京五輪第16日の7日、横浜スタジアムで野球の決勝が行われ、日本代表「侍ジャパン」が米国を2―0で破り、金メダルを獲得した。公開競技だった1984年ロサンゼルス五輪を制しているが、正式競技となってからの優勝は初。石垣市出身の平良海馬投手(21)=八重山商工高出、西武=は、6日の空手男子形で頂点に立った喜友名諒(興南高―沖縄国際大出、劉衛流龍鳳会)に続き、沖縄県勢2人目の金メダリストとなった。
今大会の県勢のメダル獲得は3日のレスリンググレコローマンスタイル77キロ級での屋比久翔平(浦添工高―日体大―日体大大学院出、ALSOK)の銅と合わせて三つ。
平良は2試合に登板。初戦のドミニカ共和国戦では、2点を先行された場面でピンチを切り抜け、逆転勝利に貢献した。
今季は最速160キロの直球と変化球の切れに磨きがかかり、39試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立。プロ入り4年目の21歳という若さで侍ジャパン入りを果たした。
今大会で県勢が獲得したメダル三つは、1大会で県勢が獲得した数として最多となった。
平良海馬の話 金メダルということで素直に喜んでいいと思う。自分の仕事という意味ではあまり力を発揮できなかったけど、皆さんにカバーしてもらって金メダルが取れた。
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