沖縄県は11日、新たに10歳未満から90代までの638人の新型コロナウイルス感染を確認した。1日の感染者数としては過去2番目に多く、県内の累計の感染者数は3万43人と3万人を超えた。2カ月足らずで感染者数が1万人増えており、県の糸数公医療技監は「かつてないスピードで、一番の要因としてデルタ株の感染性が影響している」と説明した。人口10万人当たりの1週間の感染者数は246・84人で、47都道府県で全国ワーストが続いている。
県内では昨年2月14日に初めて感染者が確認され、ことし4月6日に累計1万人に達した。第4波の拡大で感染者が増加し、約2カ月半後の6月19日に2万人を突破した。第5波の広がりではさらに増加スピードが速くなり、2カ月足らずで3万人を超えた。
11日の感染者数638人の年代別は多い順に20代143人、30代119人、40代94人、50代79人、10代73人、10歳未満49人、60代45人、70代19人、80代10人、90代7人。居住地別では那覇市(122人)と沖縄市(110人)で3桁の感染者数が確認されている。
8月1~11日までに確認された感染者数は5282人。糸数技監は「このまま収まらないと8月の1カ月で1万人を超える可能性は出てくる。新規感染を抑制したい」と述べた。
米軍関係は新たに21人の感染の報告が県にあった。前日の23人に続いて2日連続で20人以上となっている。
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