銅メダル上与那原「シーサーが守ってくれた」「いつか表彰台で日の丸3つを」 一夜明け喜び


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29日の表彰式で、銅メダルを手にする上与那原寛和=国立競技場

 東京パラリンピックの陸上男子400メートル、1500メートル(車いすT52)でいずれも銅メダルを獲得した沖縄市出身の上与那原寛和(50)=SMBC日興証券=が30日午前、東京都内で記者会見し「コロナ禍の中で、医療従事者や大会関係者の方々のおかげで開催していただいた。その中で銅メダルを2つ取れたことは本当にうれしい」と喜びを語った。

 前夜は選手村の自室に戻った瞬間、同部屋の伊藤智也(58)=バイエル薬品=から抱擁され「最高のすごい走りだった。ありがとう」と祝福されたという。盟友の伊藤は大会直前のクラス分けで1つ軽いクラスに変更され、一緒にトラックを駆けることができなかった。400メートルと1500メートルで2冠を達成した佐藤友祈(31)=モリサワ=を含め「実現できるか分からないけど、いつか表彰台で日の丸を3つ上げられるよう、切磋琢磨(せっさたくま)しながらやっていきたい」と語った。

 早朝にはテレビの生放送にも出演したため、睡眠時間は3時間半ほどだったという。「ありがとう」「50歳でも頑張ればできる。オレも頑張ろう」など、祝いのメッセージが既に千件以上届いており「まだ全部開けてない」とうれしい悲鳴を上げた。

 地元沖縄への思いを問われ「守り神のシーサーが守ってくれて、取れたメダルだった。感謝の気持ちを込め、沖縄に持ち帰りたい」と笑顔。いつも「何事もなく健康で帰ってきてくれたらいい」と言ってくれる家族については「帰ったら、自宅で何かおいしいものを食べて、みんなで話したい」と柔らかい表情を浮かべた。

 

 

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