在沖米軍コロナ感染、人口比500人超 10万人当たり推計


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在沖米軍基地内の新型コロナ感染が10万人当たり500人を超えている

 在沖米軍基地内の新型コロナウイルス新規感染者が8月30日までの直近1週間で240人となり、人口10万人当たりに換算すると500人を超えると推計される。沖縄で直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数が過去最多の322・72人で、世界最悪レベルに達したこの数値を大きく上回る。

 県が発表した在沖米軍基地内の新規感染者は30日に51人に達し、今年最多を更新した。直近1週間でも24日に49人、25日に40人、29日に36人に達するなど、1日平均34・3人の感染が確認された。

 県の資料によると、在沖米軍の軍人、軍属、家族は2011年6月末現在で、合計人数4万7300人。その後は情報が提供されていない。当時の数字から試算すると、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者は506・4人に達する。

 在沖米軍関係者の人数は5万人未満と推計されるため、沖縄と単純比較はできない面もある。一方、人口約5万5千人の宮古島市は8月18日までの直近1週間で人口10万人当たり新規感染者数は444・9人で、世界最悪レベルだった。人口規模が同水準の宮古島市と比較しても、在沖米軍の数値の高さが際立っている。

 政府は沖縄の基地負担軽減を前面に打ち出していることから、米軍関係者の合計人数はさらに減っている可能性もある。その場合の人口10万人当たりの数値はさらに高くなる。

 在沖米軍基地内の感染状況について、県が8月下旬に米軍に問い合わせたところ「ブレークスルーは半分から3分の1」との回答を得たという。基地内でワクチン接種後に陽性となる「ブレークスルー感染」が広がっている恐れがある。

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