菅義偉首相は3日、辞任する意向を固めた。自民党臨時役員会で総裁選(9月17日告示、29日投開票)に立候補しない意向を表明した。新型コロナウイルスに関する政府の対応が不十分との批判が続き、次期衆院選を前に求心力低下の責任を取る格好だ。菅政権は就任から約1年での幕引きとなる。
首相は2日午後、党本部で二階俊博幹事長と会談した。総裁選には岸田文雄前政調会長や高市早苗前総務相が出馬の意向を表明している。自民党は後任の新総裁選出を急ぐ。
首相は、新型コロナ感染が拡大するたびに、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を発令して対処したものの、「後手」との批判を浴びて内閣支持率下落を招いた。
(共同通信)
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