新型コロナウイルスの影響で夏休み明けに寮に戻れず、自宅待機している児童生徒が8月30日時点で163人いることが6日、分かった。入寮を自粛しているのは、特別支援学校を除く県立離島児童生徒支援センター(群星(むるぶし)寮)=那覇市=と、県立学校11校に併設する寮に住む離島・県外出身の児童生徒。陽性や濃厚接触者となった場合、寮を出なければならない。本島の保証人が高齢だったり、基礎疾患があったりし受け入れられないケースを想定し、入寮を自粛し自宅で待機している。
自宅待機となった児童生徒が在籍する学校は、寮生を出席停止とし、オンラインなどを活用して学びの保障をする。
本島で引き受ける保証人がいる生徒164人は、寮に入り新学期をスタートさせている。
県教育庁教育支援課の担当者は「陽性となり、引き受け先のない学寮の児童生徒は優先的に県の宿泊療養施設に入れるよう対策本部と調整している。濃厚接触者となった場合の対応も調整しているところだ」と話した。
県教委は8月中旬に寮を併設する県立学校や群星寮に文書を出し、新型コロナ対策などを依頼した。陽性が判明した場合に保護者などの引き取り手がいることを確認すること、保護者や保証人が引き取ってもらえない場合は感染が落ち着くまで入寮を控えてもらうことなどを求めた。
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