沖縄に大量漂着する軽石が原因で操業中止 糸満漁協所属の漁船


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ろ過装置から取り出された軽石の一部=18日、糸満市糸満の糸満漁港南地区(糸満漁業協同組合提供)

 【糸満】県内各地の海岸に軽石が大量に漂着している問題で、糸満市では18日、漁船1隻が海水を吸入するろ過装置に細かい軽石を詰まらせ、操業中止したことが分かった。事故には至らず、けが人は出ていない。糸満漁業協同組合の東恩納博組合長は「入港時に軽石を吸い込んでいないか確認してほしい」と呼び掛けた。

 漁船は海水を吸入し、エンジンの冷却水として利用する。今回は海水を吸入する際、ろ過装置に細かな軽石が詰まった。漁船はエンジンがオーバーヒートする前に、糸満漁港の南地区に帰港した。船の排水口から船内に軽石が入り、通路などでも軽石が見られた。

 糸満漁協によると、市内海岸で軽石が漂着している様子はないという。一方、喜屋武岬から南方の海上では「そこらじゅう軽石だった」との目撃情報が寄せられている。

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