沖縄県南城市の久高島に軽石が漂着している件で、県は2日、久高島の徳仁港に滞留する軽石の撤去作業を本格的に実施した。
午前中は軽石がたまった場所をオイルフェンスで仕切り、午後は小型船2隻を出して、作業員が手持ち式の水網で軽石をすくい、袋の中に入れて取り除いた。軽石が滞留する場所は、重機で直接撤去することができない上、サンゴ礁などが存在していることなどから、手作業で撤去している。作業を行う関係者は「交代しながら人力で撤去している。今後は人員や船の数を増やして、作業効率を上げたい」と話している。
県によると、港内に滞留した軽石を撤去するには約2週間かかるという。また、軽石は同港近くの久高漁港にも多く滞留している。
一方、安座真―久高島間の定期船を運航する久高海運は同日、高速船のみが運航した。フェリーは軽石のエンジントラブルを防ぐため、欠航した。
久高島は、イザイホーなどの祭祀(さいし)場があり、島全体が聖域の「神の島」として知られる。
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