駆除された県産ハブを使った製品を展開する「ユーイファクトリー」(南風原町、幸地賢尚代表)はこのほど、ハブを食材に使用した「沖縄ハブそば」を開発した。革製品以外の有効利用を考え、皮をはいだ身からだしを取っている。店舗敷地内に併設した食堂「プレ82(ハブ)」で、数量限定の予約販売で提供する。
ユーイファクトリーはハブの皮や骨を使った小物類を製造・販売しており、「ハブを主人公」にした啓発活動や有効利用に力を入れる。
「沖縄ハブそば」は昨年4月に開発を始め、沖縄料理のイラブー汁やヘビを使った中華料理なども参考にしながら試行錯誤を重ねた。「初めは臭くて飲めなかった」(幸地代表)スープも、下ゆでで特有のえぐみを取り、ブタやトリ、カツオブシやコンブなどを加えて味を調えすっきりとした味わいになっている。
単品は820円で、ラフテー、煮卵、甘く煮たハブ肉をトッピングしたセットは1300円。ユーイファクトリーの商品を1万円以上購入した場合、単品が無料となる。 予約は店のホームページ(HP)で受け付け。生け捕りのハブを使用しているため安定供給が難しく、ウェブで営業日を確認する必要がある。
幸地代表は「今後は麺の素材にハブを使ったり、南風原の食材も加えたりしたい。そばを食べることでハブの印象をよくできればうれしい」と話した。
問い合わせは(電話)098(888)0126。HPはhttps://tol-app.jp/s/yu-ifactory
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