日本で初確認、巨大「ヨウリンウミヘビ」美ら海で公開 全長1.7mの標本


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沖縄美ら海水族館で標本が公開されているヨウリンウミヘビ(沖縄美ら海水族館提供)

 沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)は今年3月に国頭村奥間の近海で採集された巨大なウミヘビ「ヨウリンウミヘビ」の標本を展示している=写真。今回の発見で、分布の北限が47年ぶりに北東方向に約900キロ拡大したウミヘビで、展示は全長約1.7メートル、体重3.6キロのメスの個体。

 これまで沖縄で確認されている他のウミヘビと比較するとかなり大型だという。葉形状の腹板(おなかのうろこ)があることから、和名「ヨウリンウミヘビ(葉鱗海蛇)」が提唱された。ヨウリンウミヘビは1846年、オーストラリアで新種として発見された。インド太平洋地域の暖かい海に広く分布するとされてきた。1974年に台湾南西部で採集され北限が拡大していたが、今回の発見で、北限記録が47年ぶりに更新された。展示は来年3月末まで。


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