12月から始まる新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、琉球新報は28日までに、県内41市町村へのアンケートを実施した。医療従事者を除く一般住民への接種券発送について、南城市や浦添市など13市町村が12月中に開始するとした。1月中の発送を予定するのは宜野湾市や沖縄市など22市町村で、2月中の発送予定は伊是名村と那覇市だった。南北大東村など4村が未定と回答した。
3回目接種は、2回目を接種してから原則8カ月が経過した18歳以上の人が対象で、まずは医療従事者への接種から始まる。
3回目の接種で使用するワクチンは当面はファイザー製で、1、2回目と同様に全額公費負担となる。県の広域接種センターや職域接種で使用していたモデルナ製ワクチンは薬事審査の結果を待って決定となる。
今年3月から始まった医療従事者へのワクチン接種は県が主導したが、3回目接種は市町村が実務を担う。そのため、那覇市や浦添市など21市町村は接種券を既に発送したか、月内の接種券発送を予定している。
厚労省は3回目接種について、高齢者など重症化リスクの高い人、介護職など高リスク者と接触機会の多い人、医療従事者など感染リスクの高い職種の人について特に推奨している。
3回目ワクチンの接種期間は2022年9月末日を予定しており、各自治体は2回目接種から8カ月が経過した住民に順次、接種券を発送する。自治体によっては、3回目接種と並行して、初回接種を終えていない住民に勧奨ハガキを送るなど、接種率向上に向けた取り組みを強化している。
アンケートは本紙が県内全市町村にファクスやメールで質問を送り、26日までに回答を得た。
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