【知事一問一答】オミクロン株初確認「米軍クラスターと何らか関わり」(21年12月17日)


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米軍キャンプ・ハンセンで働く日本人基地従業員1人のオミクロン株感染を発表する玉城デニー知事=17日、県庁(代表撮影)

 17日の記者会見での玉城デニー知事と報道各社の主なやり取りは次の通り。

―基地従業員の(オミクロン株)感染はキャンプ・ハンセンのクラスターが直接的な要因ではないということか。

 「同じキャンプ・ハンセンでの感染なので、何らかの関わりがあるだろうということで追跡調査している」

―米軍に国内法が適用できず、基地内の状況も見えづらい環境にある。

 「米軍人に対しては米国政府、それぞれの部隊指揮官、あるいは四軍調整官で万全な感染防止対策を取ってほしい」

―クラスターでは全員が行動制限下にあったのか。

 「そうだと思うが、まだ詳しい情報が届いていない」

―米軍内でゲノム解析を行うよう求めた要請に対する米軍の説明は。

 「在日米軍施設内に機器がないので、必要であれば米本国での検査になるとの情報が届いている」

―ハンセン関係者の外出禁止要請への返答は。

 「細かい状況についての返答はない。ただ、隔離してちゃんと管理しているということで回答が返ってきた」

―県内でも検査ができるという申し入れは。

 「申し入れた。だが日本側に検体を提供して解析するのは個人情報などの規則により厳しいと考えられるとのコメントが返ってきている」

 (大嶺雅俊まとめ)

 

 


 

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