米軍キャンプ・ハンセンで100人規模の新型コロナウイルス集団感染が判明した。昨年から今年にかけて県内で確認された米軍関係者の大規模感染は、夏場や11~12月に発生している。米海兵隊が半年をめどに部隊を入れ替える部隊配置計画(UDP)などによる、多くの米軍関係者の沖縄への移動が一因となっている。
UDPでは、キャンプ・ハンセンの部隊や米軍普天間飛行場のヘリ部隊などが米本国の部隊と入れ替わる。昨年7月上旬には、普天間飛行場とハンセンで5日間にわたり計61人の米軍関係者の感染が判明。県内ではそれまで約2カ月の間感染が確認されていなかっただけに、大きな衝撃が広がった。
同年11月30日には、普天間飛行場とハンセンの米軍関係者計72人の感染が確認された。国外から在沖米軍基地に移動してきた米兵らで、県に報告される一日当たりの感染者数として最多だった。
今年に入っても、米軍関係者の感染は夏場に多い傾向があった。7月の感染数は197人と月別で今年最も多かったが、8月は約3倍の600人に増え、最多を更新している。
米軍から連絡を受けた県によると12月17日までに99人の感染が確認されている今回のケースでは、兵士らは主にハンセンの二つの部隊に所属し、12月初旬に米本国から基地経由で沖縄入りした。影響は今後もしばらく続くとみられる。
(當山幸都)
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