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「A型Rhマイナスが不足」SNSで拡散 血液センター「不足していない」


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 「輸血の血液が足りません」―。通信アプリLINE(ライン)やツイッター上で、A型Rhマイナスの献血血液が不足しているという情報が拡散された。県赤十字血液センターには22日、問い合わせが殺到。一部の業務に支障が出ており、担当者は「A型Rhマイナスの在庫は不足していない。九州・全国でカバーする体制があるので安心してほしい」と呼び掛けた。

 拡散された情報では「12歳になる息子が重体で予断を許さない」として、治療のために必要な血液が不足していると訴えている。  

 県赤十字血液センターの赤嶺廣幸さんは「予定手術は必要な血液の事前発注がある。在庫もあり、基本的に血液が不足することはない」と説明した。沖縄を含む九州の献血血液は、日本赤十字社九州ブロック血液センターに一度集約して、必要分を毎日九州各県に補充する。九州内で確保できない場合は日本全体でカバーしている。

 仮に血液が十分確保できていない場合は、献血ウェブ会員サービス「ラブラッド」の登録者に、担当者が電話で献血を依頼するほか、ホームページや新聞・テレビなどを通じて情報発信する。

 一方、年末年始は集団献血を行う企業が休みに入り、寒さで体調を崩す人が増えることなどから献血をする人は減少傾向にある。赤嶺さんは「多くの問い合わせがあるが、裏を返せば協力いただける方がこれだけいるということ。本当に在庫がない時にはセンターから情報発信をするので、ラブラッドへの登録をお願いしたい」と話した。 同センターはO型の献血協力を呼び掛けている。O型の赤血球はどの血液型にも輸血可能なため使用量が多いという。センターのホームページで献血バスの日程や献血状況が確認できる。来年の献血バス運行開始は1月2日、那覇市の県護国神社で午前10時から。(吉田早希)


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