玉城デニー知事は26日、新型コロナウイルスの大規模感染が発生している米軍キャンプ・ハンセンなどから24、25日に、米兵らが基地間の連絡バスで本島中部のキャンプ瑞慶覧まで移動し、基地の外に出ていたことを明らかにした。26日の県のコロナ対策に関する専門家会議で「(瑞慶覧から)タクシーに乗って北谷町や沖縄市、那覇市だというように、かなりの米兵が市中で見られた」と説明した。
ハンセンの大規模なコロナ感染を受け、県は米軍人・軍属の基地からの外出禁止などを要請している。だが25日には、那覇市内で同僚を乗せ原付自転車を運転していたハンセン所属の米兵が酒気帯びで逮捕された。
玉城知事は26日の専門家会議で「残念ながら(要請内容が)徹底されているとは言いがたい」と米軍の対応を強く批判した。27日に沖縄防衛局に対してPCR検査の徹底などを改めて申し入れる考えを示した。
(當山幸都)
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