在沖米軍、2日間で305人感染 新型コロナ 県内103人、全県に「注意報」(1月3日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県によると、1日と2日の県内の新型コロナウイルス新規感染者は計103人だった。1日は52人、2日は51人だった。在沖米軍関係者は1日が235人、2日が70人で、2日間で305人だった。県は北部5町村に出していた「感染拡大注意報」を1日付で全県に拡大し、会食は少人数、短時間で済ませるなどの予防策徹底を呼び掛けた。

 新変異株「オミクロン株」の県内感染者は2日現在65人。同株の疑いがあり、ゲノム解析中の感染者は90人となっており、さらに増える可能性が高い。

 県が12月31日と1月1日に判明したオミクロン株疑いの感染者45人を調査したところ、米軍基地の従業員やその家族は14人、基地と関係のない感染者は29人、不明2人だった。同株の広がりは基地関係者の周辺が中心だったが、今後は市中感染で広がっていく可能性がある。

 12月26日~1月1日の1週間の県内新規感染者は228人で、前週の2・1倍だった。1日時点の人口10万人当たりの新規感染者は中部保健所管内の町村部が25・59人で前週の9・8倍、沖縄市が31・47人で前週の4・1倍、うるま市が27・13人で前週の2・8倍だった。中部を中心に感染が急拡大しているが、那覇市や宮古島市なども感染者が増え、全県的に広がっている。

 県全体の人口10万人当たりの新規感染者は、1日時点で15・35人となり、全国1位。全国平均1・92人を大きく上回っている。(稲福政俊)


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