沖縄県は13日、1817人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。療養中の患者の合計は前日比1358人増の1万956人となり、1万人を超えた。そのうち7018人は自宅療養中。米軍関係者は560人の感染が報告された。いずれも過去最多を更新した。県は社会経済活動を維持するのに必要な職務で、濃厚接触者の増加で業務停止となる事態を避けるため、国の動向を見据えながら濃厚接触者の待機期間短縮などの検討を進めている。
県によると、県内では交通、エネルギー関連など社会経済活動の維持に必要な「エッセンシャルワーカー」に47業種約10万5300人が従事している。すでに一部で感染者が確認されており、その濃厚接触者は現在2週間の待機となる。
玉城デニー知事は、濃厚接触者の就業制限が多くなり業務停止となれば「県民生活全体に深刻な影響が出る」と強い危機感を示した。待機期間は国が決めていることから、県は国が県対策本部に派遣した職員とも連携し、短縮への調整を急ぐ考えを示した。
一方、急激な感染拡大に伴いPCR検査体制が逼迫(ひっぱく)していることについて玉城知事は、県が設置している接触者PCR検査センターの拡充や、一部の検査を県外に発注することも検討していると明らかにした。時短要請に応じた飲食店に支払う協力金について、十分な感染対策を行った「認証店」より「非認証店」の方が金額が多かったことについて「事業者の皆さまに混乱を生じさせてしまった。大変申し訳ない」と陳謝した。国に制度の見直しを訴え実現できたことを報告した。
同日の新規感染者を年代別にみると、20代が最も多く512人。13日までの直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は654・56人と悪化が続く。(知念征尚)
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