尖閣開拓の日 石垣市が式典 標柱設置の必要性訴え


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「尖閣諸島開拓の日」式典で式辞を述べる中山義隆石垣市長(右)=14日午後、石垣市の市民会館

 【石垣】石垣市は14日、「尖閣諸島開拓の日」式典を市民会館中ホールで開いた。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、式典は国歌斉唱と関係者のあいさつのみとするなど規模を縮小した。

 市は尖閣諸島の住所地の字名を「登野城尖閣」に変更したことに伴い作成した行政標柱の設置を目指し、国に尖閣諸島への上陸申請をしたが不許可となっている。中山義隆市長は式辞で「国は標柱設置の必要性、重要性をくみ取り、設置できるよう取り計らってもらいたい」と訴えた。

 玉城デニー知事は、国に対し尖閣諸島周辺海域の海上保安体制の強化や、平和的な外交による解決などを求め「沖縄がアジア・太平洋地域の対話の場となり、緊張緩和や信頼醸成に貢献したい」とする祝辞を送った。

 岸田文雄首相は自民党総裁としてあいさつ文を送り「毎年、式典をすることで尖閣諸島の主権を守り抜く決意を内外に明確に示してもらっている」と市民に謝意を示した。

 (西銘研志郎)


 

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