コロナ第6波、沖縄で複数死亡例 県が調整後公表へ オミクロン感染か(2月1日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は1月31日、新型コロナウイルス関連で未発表の死亡例が数例あることを明らかにした。1月初旬に始まった第6波以後に確認された死亡例で、遺族や保健所と発表内容を調整中という。調整後、正式に公表する。同日の新規感染者は480人で、7日連続で先週の同じ曜日を下回った。500人を下回るのは1月4日以来、27日ぶり。米軍関係の新規感染者は98人だった。 

 第6波で県が公表済みの死亡例は、1月9日に亡くなった70代男性の1例のみ。この1例以外に、死亡例が複数あるという。オミクロン株の感染者とみられる。県は現時点で死者の人数や年代、性別などを明かしておらず「死亡例の公表の流れに沿って準備している。手順を踏んで速やかに公表する」と説明した。

 市町村別の新規感染者は那覇市が最多の134人。石垣市が2番目に多い47人だった。石垣市は小中学生の感染が多く、10歳未満と10代で39人を占めた。

 県全体の入院患者は440人で、県基準の重症は6人、中等症は280人だった。県は「新規感染者は減少傾向にあるが中等症は減っておらず、入院のピークは見えていない」と説明し、医療逼迫(ひっぱく)への警戒を緩めていない。

 米軍は、基地内総数のみを報告していた1月28~30日の新規感染者計448人について、基地別の内訳を公表した。1月30日の感染者は89人と報告していたが、88人に訂正した。


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