【本部】本部町の単位制・通信制の八洲学園大学国際高等学校で、さまざまな境遇で迎える後期卒業証書授与式が20日に実施され、卒業生363人が新たな目標に向かって一歩を踏み出した。
卒業式には卒業生、保護者、同校の職員らが参加し、卒業を祝った。式では中村成希校長から卒業生一人一人に卒業証書が授与された。
同校は全国から入学できる。卒業生には個性豊かな人が多くいる。
SUP(スタンドアップパドルボード)のプロを目指す卒業生の一人、田口頼さん(18)=今帰仁村=は2019年SUP世界選手権18歳以下で優勝した。
「卒業後はSUPプロ選手として生活していく。今後もさらなる練習をして頑張りたい」と先を見据えた。
比嘉斉さん(35)=読谷村=はシングルファーザーで2人の子育てと仕事、勉学を両立させ今回卒業を迎えた。「4月に高校生になる予定の長男に強い意志と努力で夢はかなうことを伝えたい」とあいさつした。
式で中村校長は「八洲学園で学んだことを基に、それぞれの未来に向かって頑張ってほしい」と式辞を述べた。
卒業生を代表して奥平輝さん(19)と比嘉さんがあいさつした。「コロナ禍での卒業式ありがとうございます。支えてくれた職員や保護者に感謝します」とお礼した。
その後、同校卒業生のシンガー・ソングライター大城美友さんのシークレットライブも行われて門出に花を添えた。
(上間宏通信員)
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