保育園や家庭内で…10代以下が37% 沖縄コロナ感染966人 前週比229人増(3月3日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は2日、新たに10歳未満から90歳以上までの966人の新型コロナウイルス感染を確認した。先週水曜日から229人増で、6日連続で前週の同じ曜日を上回った。年代別では10歳未満が最も多く201人で、10代162人と合わせると全体の37・6%を占めた。

 【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況

 未成年の感染拡大の背景として、家庭内のほか保育園や幼稚園など施設での感染も見られるといい、県の糸数公医療技監は学校PCR検査を含めて「感染の広がりを早めに察知する取り組みを進めたい」と説明した。

 他の年代別は30代160人、40代142人、20代125人の順に多かった。50代以上はいずれも2桁で50代83人、60代46人、70代24人、80代16人、90歳以上6人だった。

 地域別では、病院でのクラスター(感染者集団)が確認された石垣市で病床専用率が90%を超えており、県は「街中での流行がこれに重なるとかなり厳しくなる」と警戒している。まん延防止等重点措置の解除後、感染者数は増加傾向が続き、県は3日に予定する定例の対策本部会議で対応を議論する。

 米軍関係は嘉手納基地やキャンプ・ハンセン、キャンプ瑞慶覧などで新たに計19人の感染が確認され、県に報告された。累計は1万740人。
 (當山幸都)


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