沖縄県の玉城デニー知事は3日、県庁で緊急会見を開き、新型コロナウイルスの感染が高止まりしているとして、再びまん延防止等重点措置の適用を政府に要請することも視野に入れていることを明かした。
玉城知事は主に家庭を通じて子どもたちへの感染が広まっているとして、「感染者の数がまた若干リバウンドしつつある。ここで急拡大することになると、急ブレーキを踏まなければならない」と述べ、改めて感染対策の徹底を呼び掛けた。
玉城知事は、10歳未満は幼稚園や保育園、10代では課外活動や交友関係から、30代では職場での飲食を起点に家庭内感染が広まっているとした。
子どもへの感染対策の一つとして、県教育庁は、現在濃厚接触者までを対象とする学校でのPCR検査を、近日中に陽性者が出たクラス全員に拡充する方針だ。
一方、3日から利用を再開した県民の県内旅行を助成し促進する「おきなわ彩発見キャンペーン」について、玉城知事は県専門家会議の意見を踏まえて「一時停止しなければならないことも十分考えられる」との認識を示した。
県は3月末までを「感染再拡大抑制期間」と設定し、引き続き会食は4人以下とするなど感染対策の継続を呼び掛けている。沖縄は今年1月9日から2月20日までの期間、重点措置区域に指定されていた。(梅田正覚)
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