沖縄県は4日、新たに10歳未満から90代の849人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の同じ曜日との比較は8日連続で増加している。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は377・48人で全国平均363・94を上回った。県感染症対策課の嘉数広樹課長は「感染再拡大を食い止めるために、県民に協力していただきたい」と呼び掛けた。
年代別では10歳未満が最多の151人で、続いて30代146人、10代132人、40代129人となっており、子どもがいる家庭での感染が広がっている。
医療従事者にも感染が広がっており、21重点医療機関の欠勤者は281人で、その他の病院は152人となり、県内全体では前日比19人増の計433人となった。
医療従事者に欠勤者が増えているが、感染が広がっているのは重症化しにくい若い世代で、県内のコロナ専用病床の使用率は42・4%にとどまっている。県は重症化リスクのある高齢者に感染が広がる前にワクチン接種を推進していくという。
米軍基地内の感染者は計20人で内訳は嘉手納基地9人、普天間基地とキャンプ・キンザーが各3人、フォスターが2人、コートニーとシュワブ、ホワイトビーチが各1人だった。
県は同日、これまでの新規感染者に重複などがあったとして80人分を取り下げた。 (嘉陽拓也)
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