【東京】政府は8日、沖縄の日本復帰50周年記念式典を5月15日に沖縄と東京の2会場で同時開催することを閣議了解した。式典は県と政府の共催で、天皇、皇后両陛下はオンラインで出席する。岸田文雄首相は沖縄会場に出席する。式典の同時開催は、復帰当日の1972年5月15日以来となる。
松野博一官房長官と西銘恒三郎沖縄担当相が記者会見で明らかにした。政府は8日付で、松野氏を本部長とする式典実施本部を設置した。
式典は、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターと東京都のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールの2会場をオンラインでつなぐ。出席者は、首相はじめ行政、司法、立法の「三権の長」のほか、歴代の沖縄担当相や駐日米国大使、国会議員らを予定している。
松野氏は「国民全体で復帰の歴史的意義を思い起こし、沖縄の一層の発展を祈念することは重要だ」と意義を強調。西銘氏は「重要な節目にふさわしいものとなるよう、県とも連携していく」と述べた。
(問山栄恵)
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