建築の魅力、女性技術者に学ぶ 沖工の専攻女子らが交流会


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建築業への就職や進路の悩みなどについて質問した沖縄工業高建築専攻の生徒たち(前列)と相談を受けた女性技術者ら =2月22日、那覇市の同校

 沖縄工業高校で2月22日、建築を専攻する女子生徒と建築職の女性技術者による交流会が開かれた。建築業界は離職率の高さなどに頭を悩ませており、女性技術者ら幅広い人材を確保しようと、県土木建築部が初めて開催した。交流会には現職の技術者4人と、1、2年生の生徒6人が参加した。建築専攻は男子が圧倒的に多く、同校の女子は1、2年生とも学年の15%程度だという。

 生徒たちは、就職と進学どちらを選ぶべきか迷っていることや、仕事の魅力などについて質問した。技術者たちは「建築士になるなら大学進学を勧める。大学の建築学科は憧れの建築士に教えてもらえる場合もある」「性別に関係なく仕事をすることができている」などと説明した。交流会後、会場に残っていた生徒たちは「女子が少ない職場はどうかなと思ったけど、思ったより楽しそうだった」「笑顔で話していて安心した」などと談笑していた。

 自分の夢の家を建てるため建築デザイナーを目指している1年の八幡絆さん(16)は「生き生きしていて、自分もあんなふうに建築の仕事がしたいと思った。とても楽しかった」と話し、夢実現への思いを強くした。

 2年の下地美瑚さん(17)は「実技検定では自分よりも体力のある男子を見てうらやましくなることがあったけど、好きなことを追究して仕事にしている人たちと直接話ができて、性別は関係ないんだなと感じた」と力をもらった様子だった。 (嘉数陽)


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