戦場に届け「平和の武」 沖縄の空手家100人がウクライナ停戦願う


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胸に平和の象徴のピースマークを付け、型の演武を披露する空手愛好家ら=12日、豊見城市の沖縄空手会館(ジャン松元撮影)

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、県内の空手家有志が12日、豊見城市の沖縄空手会館で型の演武を行った。流派を超えた5道場の子どもから高齢者まで男女約100人が披露。争いをよしとしない「平和の武」を発信し、紛争の早期解決を祈った。

 沖縄の伝統空手はロシアやウクライナにも支部がある。「空手に先手なし」などの精神を多くの人々に届けたいとの思いから、小林流や剛柔流の有志が企画した。

 参加者は道着にピースマークを付け、動きをそろえて普及型や突きを披露した。発起人の一人の比嘉康雄さん(48)=那覇市=は「戦地にこの取り組みが届いてほしい。参加した子どもたちにも、平和が当たり前ではないことを感じてほしい」と話した。   (小波津智也)


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