サンエー社長に新城健太郎氏 27年ぶり交代、現社長の上地氏は相談役に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
新城健太郎氏

 沖縄県内スーパー最大手のサンエー(宜野湾市)は5日、上地哲誠社長(72)が任期満了に伴い退任し、新たな社長に専務の新城健太郎氏(53)が就任すると発表した。同社の社長交代は27年ぶり。

 上地氏は相談役に就く。折田譲治会長(73)も退任し特別顧問に就く。5月26日開催予定の株主総会、取締役会で正式に決定する。

  新城氏は「全員参加の経営という基本的な考え方は一切変えず、会社の理念と今まで培ってきた社風を大事にしながら社員と一緒になってやっていきたい」と抱負を述べた。

>>【一問一答】新旧トップが語ったこと

上地哲誠氏

 上地氏は、創業者で前社長の折田喜作氏の死去に伴い、1995年2月に社長就任。那覇メインプレイスなど大型店を次々と開店した。フランチャイズ展開や、県外企業との協業で新業態に進出するなど多角化を進めた。

 上地氏は「ライフスタイルや仕事の仕方が変わる変化の時期に、若い経営陣にバトンタッチする。サンエーをより発展させるためにはこのタイミングがベストだ」と述べた。

 新城健太郎(あらしろ・けんたろう)1968年生まれ。琉球大卒。92年サンエー入社。電器部長などを経て2013年に常務に就任。20年から現職。


【関連記事】

▼サンエー52期連続の増収 純利益4期ぶり増益

▼新都心の一等地を勝ち取った那覇メインプレイス イメージの転換点に

▼一つの地域に複数の店舗…自社競合はしていないのか?

▼ローソン、パルコ…県外大手との協業で開く新規分野 コロナ禍の課題

▼ギョーザに見るサンエーの経済学