沖縄県は6日、10歳未満から90歳以上の1398人が新たに新型コロナウイルスに感染したほか、那覇市在住の80代男性が死亡したと発表した。また、感染拡大が続く宮古島市で今後、入院患者が増えることが予想されるため、9日から宮古圏域の医療フェーズを3Aから4に引き上げ、専用の病床を22床から55床に増やすと発表した。
宮古島市の6日の新規感染者は70人で、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は1087・41人となっている。県は同日、4月下旬から5月初旬にかけて、宮古島市の社会福祉施設と病院でのクラスター(感染者集団)計2例を発表。宮里義久感染対策統括監は「社会福祉施設などでは感染対策や業務継続計画(BCP)を再確認し、感染の発生に備えてほしい」と呼び掛けた。
県全体の新規感染者は年代別で10代が最多の281人。入院患者は258人だった。病床使用率は40・9%で、圏域別では本島47・0%、宮古13・6%、八重山9・1%となっている。
死亡例の男性は4月16日に施設内で感染が判明し、同24日に容体悪化で搬送された病院で亡くなったという。
社会福祉施設で感染者がいる施設は計75カ所で、内訳は高齢者施設が63カ所で103人、障がい者施設が12カ所で55人となっている。21重点医療機関で感染などにより欠勤している医療従事者は計434人だった。
米軍関係の感染は157人だった。 (嘉陽拓也)
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