沖縄県は23日、10歳未満から90歳以上の662人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染後に2人が死亡したことも明らかにした。新規感染者は先週月曜日より428人減少し、千人を下回るのは5月2日以来となる。直近1週間の新規感染者数の前週比は0・92倍となっていることから、県の宮里義久感染対策統括監は「感染拡大の勢いは弱まりつつある」と述べた。
一方で社会福祉施設の感染は高止まりが続く。23日は132カ所で計394人が施設内療養を続けている。内訳は高齢者施設108カ所339人、障がい者施設24カ所55人。県によると介護現場の逼迫(ひっぱく)が続いているため、県民に感染対策の継続を呼び掛けている。
23日の新規感染者の年代別では10歳未満が129人で最多だった。入院患者は307人。重点医療機関で感染などにより欠勤している医療従事者は557人だった。
亡くなったのは那覇市の90歳女性2人で、いずれも別の疾患で入院中だった4月に感染が判明し、亡くなった。米軍関係は46人だった。
(嘉陽拓也)
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