沖縄地方は梅雨前線の影響で大気が非常に不安定になり、1日夜から2日夜にかけて大雨が降った。本島北部は土砂災害に関する大雨警報などが発令され、中北部で土砂崩れや落石などの被害が出ている。3日も梅雨前線の活動によっては警報級の大雨になる恐れがあり、沖縄気象台は早期注意情報を出して警戒を呼び掛ける。
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大宜味村喜如嘉では2日、河川の護岸改修工事現場で、護岸のブロックが約30メートルにわたって傾き倒れているのが見つかった。倒壊が広がらないよう業者が対策していた。
国頭村安波では落石が村道をふさいでいるのが確認された。区民によると落石は5月下旬に見つかった。村道は数年前から車両の通行が規制されており、区民が散歩などで利用している。村は天候の回復後、重機で石を撤去する予定。
複数の区民によると長雨の影響で5月以降、区の随所で落石や土砂崩れ、地割れがみられるという。玉城てるみ区長は「今年は例年になく雨の被害が多くて困っている。区民は危険箇所には近づかないよう気を付けている」と話した。
中城村のハートライフ病院で受電設備の土台部分が崩れた。病院によると応急処置を施し、電気システムに問題はない。万が一、設備に影響があった場合も、非常発電システムなどが発動するという。宜野湾市大謝名のアパート裏では縦5メートル、幅3メートルの崖崩れが発生。落石などで隣接する建物の室外機が破損した。
気象台によると、1日午前0時から2日午後8時までの降水量は名護市宮里で210・5ミリを記録した。東村平良は195ミリ、粟国空港は165ミリ、国頭村奥は160・5ミリ、国頭村比地は146・5ミリ。3日以降も梅雨前線の影響が続き、9日までの一週間は曇りや雨になる見込みだ。
(岩切美穂、新垣若菜、稲福政俊)
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