【ちむどんどん第41話】男のダメさを笑いに 朝ドラ「ちむどんどん」キーワード集【ネタバレ注意】


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琉球新報社発刊の「黄金言葉」

 ちむどんどん第41話では、暢子(黒島結菜)が、房子(原田美枝子)の指示で、おでん屋の立て直しを任されることになります。一方その頃、沖縄では姉・良子(川口春奈)と夫の博夫(山田裕貴)が離婚の危機を迎えていました。

 男尊女卑の考えが強い博夫の実家の空気に嫌気がさし、育児を手伝わない博夫に憤る良子。母・優子は「そんなに短気を起こさないで」となだめます。復帰後間もないころ、それ以前から続く男性優位の社会で苦労をすることも多かったでしょうが、沖縄の女性にはしたたかな力強さがありました。その一端が、男のダメさを笑いに変えるような「沖縄のことわざ=黄金言葉(くがにことば)」に見られます。  

・「男(いきが)ー肋骨(そーきぶに)ぬ 一(てぃー)ち不足(ふすく)=男は肋骨が一つ足りない」/意味:男性は女性に比べると、足らない部分がある。

・「男(いきが)んかい銭(じん)持(む)たしーねー、馬鹿者(ふりむん)んかい刃者(はむん)持(む)たちぇーしてとぅ同(ゆ)ぬむん=男に銭を持たせるのは、馬鹿者に刃物を持たせるのと同じ」/意味:男に銭を持たせると、何をするか分からないので危ない。

 黄金言葉では「忍耐力(にじー)ぬ有(あ)しがどぅ、大魚(うふいよ)ー取(とぅ)いる=忍耐力の有る者が、大魚は取れる」とも言います。良子が短気を起こさず、幸せになる道を見つけることを願うばかりです。


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