23日の「慰霊の日」の沖縄全戦没者追悼式で、平和の詩「こわいをしって、へいわがわかった」を朗読する沖縄市立山内小学校2年の德元穂菜(ほのな)さん(7)が15日、同小で取材に応じた。「ドキドキして緊張するかもしれないけど、大きな声でゆっくり読めるようにしたい。天国にいる大きいおじいちゃんに届くように頑張る」と、緊張した様子で意気込んだ。
昨年6月に、家族で宜野湾市の佐喜眞美術館を訪れたという德元さん。「沖縄戦の図」に衝撃を覚え、そのとき感じた気持ちを詩で表現した。「怖い気持ちと悲しい気持ちを書いた。だから反対の平和のことを考えて、大切にしたいと思った」と話した。
例年慰霊の日には家族で平和祈念公園を訪れ、平和の礎に刻名された曽祖父に手紙や折り鶴を持参し、手を合わせている。詩の中で「せんそうがこわいから へいわをつかみたい ずっとポケットにいれてもっておく」と、豊かな未来を思い描く。
23日の追悼式で壇上に立つ。「戦争はいけないことだと強く思ってほしい」。詩を通じて、平和への思いをつないでいきたいと気持ちを新たにしている。 (石井恵理菜)
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