【読谷】沖縄戦などで亡くなった24万人余りの名前を読み上げる「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」(主催・同実行委員会)が12日午前、読谷村の文化センターで始まった。最初の読み上げは玉城デニー知事が務めた。集いには、保育園児から戦争体験者まで約1500人が参加し、23日の慰霊の日まで続く。
12日はオープニングセレモニーが開かれ、実行委員会の町田直美さんの「1945年4月1日に米軍が上陸した読谷の地から開催する」との宣言で始まった。呼名者として駆けつけた玉城デニー知事は「平和で真に豊かな沖縄を、未来を担う子どもたちに託せるよう恒久平和に取り組む。世界に平和の心が広がるよう祈念する」と述べた。母の故郷である伊江島の戦没者の読み上げから始まった。
読み上げが始まった12日は、「平和の礎」の建立に尽力した大田昌秀元沖縄県知事の誕生日でもあり命日でもある。
同日は読谷高校生も参加。約200人の名前を読み上げた3年生の當山新桃星さん(17)は「名前を見て読むことで改めて亡くなった人の多さに驚いた。現在もウクライナで戦争が起きていて、政治などの関係で難しいのかもしれないが、平和な世の中になってほしい」と願った。
呼名は23日まで、毎日午前5時~翌日の午前3時に続けられる。動画投稿サイト・ユーチューブでも配信している。「沖縄平和の礎」で検索。
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