きょう戦後77年「慰霊の日」 ウクライナの戦渦にかつての姿重ね 世界平和へ祈りの一日 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
慰霊の日を前に、平和の礎に手向けられた花や食べ物=22日午後6時58分、糸満市摩文仁

 沖縄は23日、沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えた。多くの命が奪われた沖縄戦から77年、激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園では、午前11時50分から県と県議会主催の沖縄全戦没者追悼式が開かれる。新型コロナウイルス感染対策で規模を縮小し、招待者のみが参列する。式典には岸田文雄首相も出席する。首相の出席は2019年以来3年ぶり。

 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中での慰霊の日となり、沖縄戦体験者らはウクライナの惨状に幼い頃の自身の姿を重ね、平和な世界への思いを一層強くしている。

 追悼式では玉城デニー知事が平和宣言をするほか、沖縄市立山内小学校2年の德元穂菜(ほのな)さん(7)が「平和の詩」を朗読する。

 平和祈念公園内の「平和の礎」はことし新たに55人が追加され、総数は24万1686人となった。

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