沖縄コロナ、40日ぶりに2000人超「増加の勢い強まっている」 八重山は医療「レベル4」に


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は5日、10歳未満から90代の2266人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の新規感染者数が2千人を超えるのは5月25日以来40日ぶり。6日から、八重山地域の医療フェーズをレベル3Aからレベル4に引き上げる。県の宮里義久感染対策統括監は「増加の勢いは強まっている」と話した。

 感染者増加の要因として社会経済活動の活発化のほか、2日から発生したKDDIの通信障害の期間中に感染者と連絡が取れなかった医療機関等で陽性者数の報告が遅れ、5日に反映されたためと説明している。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が692・34人で、特に石垣市は1168・23人と県全体を大幅に上回る。

 県全体のコロナ専用の病床使用率は48・2%で、圏域別の病床使用率は本島が53・2%、宮古が4・5%、八重山が54・5%となっている。八重山のコロナ専用病床確保数は医療フェーズの引き上げにより、現状の28床から36床に増やす。

 年代別の新規感染者数は、10歳未満が447人、10代が450人、40代が337人、30代が321人などとなっている。 (中村優希)


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