コロナ3000人超が続けば行動制限も 沖縄県副知事、感染急拡大に危機感 県民に対策呼び掛け


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記者会見する池田竹州副知事=14日午後、那覇市の県庁

 沖縄県内の新型コロナコロナウイルスの新規陽性者数が3日連続で過去最多を更新し、3千人以上に上っていることに対し、県は14日午後、記者会見を開き、池田竹州副知事は「県民の活動が活発化していることから、市中で感染が拡大している。日常生活における気の緩みが、感染リスクを高めることを重々認識する必要がある」と強い危機感を示した。今後も3千人超が続けば、県民に行動制限を求める考えを示した。

▼沖縄コロナ3565人、3日連続で最多更新(7月14日午後)

 会見は、出張中の玉城デニー知事のコメントを池田副知事が読み上げる形で、県民に改めて感染対策を呼び掛けた。14日時点で、県全体の病床使用率は入院調整に困難な水準とされる60%を超え、特に八重山圏域では95・5%に上っている。感染者数の拡大に伴い、医療機関の休業者の増加、救急外来のひっ迫が続いている。

 会見で池田副知事は「このままでは一般診療への影響に加え、現在の救急医療提供体制を維持できない状態となり、入院が必要な患者を受けることが困難となる可能性は高くなる。県民に、さらなる対策の強化をお願いすることを検討しなければならない」と述べ、感染者数の増加が続いた場合、行動制限などより強い措置を検討せざるを得ないとの認識を示した。

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